毎日頑張って、競争に打ち勝たないと生き残れない…そんなプレッシャーを感じていませんか?実は、生物の世界では「一人で頑張る」よりも「みんなで協力する」方が、ずっと賢い生存戦略だったんです!今回は、そんな目からウロコの情報が詰まった一冊をご紹介します。
『働かないアリに意義がある』で多くの読者に衝撃を与えた長谷川英祐氏が、15年ぶりに新刊を発売しました。新作のテーマは、なんと「生物の協力関係」。ダーウィンの進化論だけでは説明しきれない、生物たちの驚くべき共生の知恵が満載です。

「弱肉強食」はもう古い?生き残るための新しい視点
生物の世界と聞くと、「弱肉強食」や「生存競争」といった言葉が頭に浮かびますよね。でも、本当に強いものだけが生き残ってきたのでしょうか?
本書は、その常識に「NO」を突きつけます。なんと45億年もの生命史を生き抜いてきたのは、むしろ弱い存在が「協力し合う」ことで生き延びてきたケースが非常に多いんだそうです。前作で「働かないアリ」の存在意義を示した長谷川氏が、自身の最新研究をもとに、なぜ生物の協力関係は裏切り者や寄生者が現れても壊れないのか、その謎を解き明かしていきます。
アリが教えてくれる!驚きの「共生」パワー
ダーウィンの自然選択説では、遺伝子同士の競争が前提とされていますが、それだけでは説明がつかないのが「共生」の関係。本書では、その典型例としてアリの社会が紹介されています。
たとえば、こんな関係があるのをご存知でしたか?
- アリとアブラムシのWin-Winな関係: アブラムシは甘い蜜(甘露)をアリに提供し、その見返りにアリはテントウムシなどの天敵からアブラムシを守ります。まさに持ちつ持たれつの関係ですね。
- 食べる側と食べられる側も「共生」?: ちょっと意外ですが、「捕食―被食」の関係も、お互いの種が長く続くための協力関係だといいます。もし捕食者がいなければ、被食者はエサを食べ尽くしてしまい、結局は絶滅してしまうかもしれない…という視点は、目からウロコです。
食物連鎖の頂点にいるわけではないアリが、なぜこれほど繁栄できたのか。その秘密は、こうした高度な協力関係にあったんですね。私たちも、日々の生活の中で誰かと協力することで、もっと楽に、もっと豊かに生きられるヒントがあるかもしれません。
人間関係や心の健康にも!「協力」のヒント

この本が面白いのは、ただの生物学の話で終わらないところ。生物たちの知恵は、私たちの仕事や人生のあり方を見つめ直すヒントに満ちています。
固定観念にとらわれず、多様な視点を持つことの重要性を教えてくれる一冊。チームでの仕事の進め方や、多様な人たちとどうやって協力していくか、といったことを考える上でも役立ちそうです。一人で抱え込んでしまいがちな現代社会で、周りと上手に協力し、心穏やかに過ごすためのヒントを、ぜひ生物の世界から学んでみませんか?
書籍情報
- タイトル: 『利己的な生物がなぜ協力し合えるのか――「進化論」の残された謎に挑む』
- 著者: 長谷川 英祐
- レーベル: PHP新書
- 定価: 990円(税込)
- 発売日: 2026年1月16日
- 発売元: 株式会社PHP研究所
気になる方は、ぜひチェックしてみてくださいね。


コメント