アレルギーは日本の国民病になりつつあります

免役力
今アレルギーは日本の国民病になりつつありますけど、アレルギーという現象の発見は20世紀の初めのころです。
免疫には体を守るほうもあるし、体にとって有害な反応もある。
ともかく、自分以外のものが入ってきたときに、初めてそこからスタートする。 あるきっかけによって始まる、これを「反直線性」なんて言います。
それで、じゃあどうして一人の人間が、自分と他人を区別することができるのか、自分以外の種を区別することができるのか。

しかも、免疫反応の非常に大事なことの一つに「特異性」というのがある。

 

たとえば、馬の血液に対して抗体ができた場合、その抗体は馬以外のものには反応しないんですね。

 

羊の赤血球に対する抗体はニワトリの赤血球には反応しません。

 

一つ一つを全部認識して区別する能力があるわけですね。

人間の体、高等脊椎動物といいますが、高等脊椎動物は、自分と自分以外のものを区別する。

 

そうして区別するときに一つ一つを、正確に見分けていく、どのくらい区別することができるかといいますと、

 

一億種類以上のものを区別します。
理論的には十の十二乗、つまり一兆種類ともいいますが、要するに滅茶苦茶多いものを区別できるという意味です。

1940年代に移植の拒絶反応というのが興味をもたれるようになりました。

 

実際に移植の必要性が生じたのは戦争でやけどなんかをした場合に、皮膚を移植したいということがあったんですが、絶対にこれはくっつかなかった。

 

それからまた、外科手術の技術が発達してくるにしたがって、臓器の移植、部品の入れ替えができないか?って考えたんですね。必然的に。そうゆう研究が戦争を契機にどんどん発達していきます。

 

ところが、移植というのは、いったんは必ず血液が流通するようになるんですけれども、

 

しばらくたつと排除されちゃう。それで、ちゃんとここでも免疫の基本原則があって、いったん排除されると、同じ人からの移植は、もう二度とつかない。

 

はしかに一度かかると、二度とかからない。一生、はしかにかかっていたという記憶が残るわけですね。

 

これを免疫学的に「記憶」といいます。移植の場合も、ある人から皮膚をもらうと、その人の皮膚はもう二度とつけないということで記憶が残ります。

 

一回目と二回の反応が違うんですね。

 

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